リンダーホフ城

 

リンダーホフ(菩提樹館)城は1874年に着工され、1879年に現在の形に完成しました。もとは狩猟小屋のあったところだそうで、城という言葉から受ける印象からはずいぶんと小さな館です。ミュンヘンから遠く離れたこの城は、厭世するには最高の場所でした。外観はバロック風ですが、なかはギンギンのロココです。

 

リンダーホフ城


2度訪れたのですが、1度目は冬、ルートヴィヒは雪の中。

雪の中のルートヴィヒ

 

正面の中庭や、裏面の水路がきれいです。2度目は早春(5月)で、緑映えていますが水路にまだ水はなく残念でした。

城の全景

 

噴水は動いていました。

噴水

 


ほんとうに山の中にあり、ふもとのオーバーアマガウからバスは1日2本しかなかったと思います(冬季)。観光客は車やバスできていました。

このお城でなんといっても有名なのは、「ヴェーヌス(ヴィーナス)の洞窟」とよばれる鍾乳洞風の洞窟でしょう。人工の洞窟で、内部には川というか池があり、白鳥をデザインしたボートが浮かべられています。内部を見学するとタンホイザーの序曲が流れます。

オリエント風のキオスク(廟)はきれいですが、思ったよりずっと小さかったです。内部には入れません。

 

ビザンチンの廟

 

敷地のう〜んとはずれに「フンディングの小屋」というのがあります。もともとは「ワルキューレ」の舞台装置を移した狩猟小屋で、現在のものは再建されたものです。このなかでのルートヴィヒの耽溺ぶりは、ヴィスコンティの映画に描かれています。

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